造船業

バラスト

バラスト(バラスト)

バラストは、船舶の安定性と浮力を調整するために使用される重量物を指す。日本語では脚荷(あしに)、底荷(そこに)。主に水(かつては砂など)が用いられ、船舶の空荷状態や積荷不均衡を補正し、航海の安全を確保する。船舶の重量を上げることで喫水を上げる(=水に沈む部分の体積を増やす)ことと、重心を下げて安定性を増す効果もある。そのため、バラストは船底に入れられる。

バラストを入れない場合は喫水が下がるため、安定性が下がったり船の視界が悪くなる(下の方が見えなくなる)などの弊害がある。特に大型船やタンカーでは、バラスト水を使って船体のバランスをとることが一般的である。他方、バラスト水は海水を利用するが、船舶が異なる海域の水を取り込むことにより、外来種が拡散するリスクがあるため、生態系への影響が問題視されており、国際海事機関(IMO)はバラスト水管理条約を通じて環境保護を図っている。