動力船(ドウリョクセン)
動力船とは、風などではなく、外部の動力源に依存して推進力を得る船舶のことである。主にエンジンやモーターを用い、主に燃料が、場合によっては電気エネルギーを動力として海上を航行する。動力船の出現以前は、風を利用した帆船での航海であったが、動力船(蒸気船、汽船など蒸気機関で動くもの)の出現以降は相対的にスケジュールが予想しやすくなった。
動力船は大きく内燃機関を利用するものと、電動機を用いるものに分類される。内燃機関式動力船は、ディーゼルエンジンやガスタービンを動力源とし、燃料として重油やディーゼル油を使用する。このタイプの動力船は貨物輸送、漁業、旅客輸送など幅広い分野で使用され、その大型のものはコンテナ船やタンカーとして知られる。ディーゼルエンジンを用いる船舶は、燃費効率が良く、長距離の航海に適している。一方、電動機を用いる動力船は、電池や外部からの電力供給により運行される。近年では、環境負荷の低減を目指し、電動船舶の開発が進んでいる。特に短距離輸送や観光用船舶では、その静粛性と排ガスの少なさから、電動機式の動力船が好まれる傾向にある。さらに、動力船の中には、燃料電池を利用したタイプも存在する。燃料電池船は、化石燃料に代わる水素などのクリーンエネルギーを利用し、CO2排出量を削減することが可能である。
