海運業・物流

荷役

荷役(ニヤク)

荷役とは、船舶への貨物の積み込みや積み下ろしのプロセスを指し、海運業務の中核を成す作業である。この作業は、貨物の種類や特性、船舶の構造、港湾設備によって異なる手法が採用される。荷役作業の効率性と安全性は、海上輸送のコストと時間、そして貨物の安全に直結している。

荷役の方法は、主にコンテナ荷役、バルク荷役、一般貨物荷役に分類される。コンテナ荷役は、標準化されたコンテナを使用して貨物を積み込み、クレーンやストラドルキャリア(輸送コンテナの移動・積み上げなどに用いる自動車)などの特殊な機械を用いて行われる。機械でコンテナを取りつかうという様態は、過去の人力中心の荷役と比較して、圧倒的に高効率かつ安全と言える。バルク荷役は、液体や粒状のバルク貨物(包装されないまま積載される貨物)を専用の船舶で取り扱う。タンカーによる液体貨物の積み込みや、バルクキャリアを用いた石炭や鉄鉱石の取り扱いがこれに相当する。その他一般貨物荷役は、さまざまな種類の貨物を個別に取り扱うことを指し、パレットやクレートを使用して手作業や機械を使って行われる。コンテナなどの発明以前は、事実上全てこの方法であったと言える。