水先人（ミズサキニン）
水先人とは、港湾や河川における船舶の安全な航行を支援する事業者を指す。具体的には、水先人は地域の海や河川の地形、水路の特性、潮流の状況などに精通しており、この知識を基に船長へ航行に関する助言を提供する。一般に、船長は世界各地の水域に完全に精通していることはないため、水先人の役割は陸地のそれよりも重要と言える。
水先人は必要に応じて船舶の操縦を指示し、特に狭い水路や港内での取り回しにおいてその技能が発揮される。現代日本では、水先人は水先案内船（パイロット・ボート）を用いて当該船舶に近づき、パイロットラダーと呼ばれるハシゴなどを使い船舶へ乗船し、地域の情報を船長へ提供し、タグボートや先導船と連携して船舶を目的の場所まで導する。かつては、水先艇による案内を行っていたが、現代ではあまり見られない。英語ではパイロット。
