喫水(キッスイ)
喫水とは、船舶が水面下に没する部分の深さを指す船舶用語である。これは船体の最下部から水面までの垂直距離で測定され、船舶の安全性、航行可能な水域、積載能力などに直接影響する重要な指標である。喫水が深い船は重量物を多く積載できるが、浅い水域への進入が困難になる。逆に、喫水が浅い船は沿岸や浅瀬での活動に適しているが、積載能力に限界がある。
喫水の深さは、船舶の設計、積荷の重量、水密性、浮力の状態によって変化する。荷物を最大限の重さ積んだ際の喫水を満載喫水と言い、船体には満載喫水線標識としてマークが描かれる。また、両舷側には喫水を示す目盛りがあるが、これをドラフトマーク(あるいは喫水標)と呼ぶ。満載喫水線よりも下の船体は、海に常に浸かっているため劣化が発生しやすいが、それを防ぐために赤色などの船底塗料が塗られる。港や運河では、船底接触を防ぐため、船の大きさだけでなく喫水の制限がある
