チップ専用船(チップセンヨウセン)
チップ専用船は、ばら積み船の一種で、主に木材チップを運搬するために設計された船舶である。これらの船は特に木材加工業において重要で、製紙業など木材チップを原料とする産業への輸送に利用される。木材チップの輸送においては、軽量であるが体積が大きいため、積載効率が重要視される。船倉の体積を大きくするために船の深さが大きい(縦に長い)構造をしており、満載喫水線から上部甲板までの鉛直距離である乾舷の高い船体となっている。チップ専用船は、このような特性を考慮して、広い貨物室と高い積載容量を持つことが多い。また、チップの積み下ろしを迅速かつ効率的に行うための設備、例えばコンベヤシステムや荷役用のクレーンなどが装備されていることも一般的である。さらに、木材チップは湿気による品質劣化が問題となることから、船内の湿度管理に配慮した設計がなされている場合もある。
近年は製紙用途以外にも発電用の運搬も多くなっており、その中では木材チップと似た特徴であるヤシ殻などを運搬することもある。
